運転区間:上野〜札幌
1989年、青函トンネルの開通とともに誕生しました。当初、3往復あった北斗星ですが、現在は定期列車では2往復体制となっています。編成も当初のものからはかなり変化があります。JR東日本の編成とJR北海道の編成がそれぞれ1往復ずつ担当しており、JR北海道編成は個室が編成の過半数を占めています。ロイヤルはこの列車の中でももっとも特別な部屋で、カシオペアが登場した今でも切符の入手が困難と言われています。また、ソロは解放B寝台と同じ料金で個室を利用できるため、人気が高くなっています。現在、日本では数えるのみとなった食堂車連結列車でもあり、予約すれば列車内でディナーにフランス料理のフルコースを楽しむことができます。
車両は24系25形が使用されています。24系は1973年に製造が開始された特急型寝台客車です。当初、B寝台は3段ベッドでしたが、1974年に製造された25形では2段ベッドに改善されています。東北本線を走る寝台列車は通常の2本のステンレス帯から、3本の金帯に外見が変更されています。また「北斗星」用の24系には「ロイヤル」など他にはないの車両が使用されています。食堂車のスシは特急用電車の食堂車からの改造となっています。
←上野 | 札幌→ | ||||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 11号車 | 12号車 |
オハネフ25 | オハネ25 | オハネ25 | オハネ25 | オハネ25 | オハネ25 | スシ24 -500 |
オロネ25 -500 |
オロハネ25 -500 |
オロハネ25 -500 |
オハネフ25 | カニ24 -500 |
B | B2 | B2 | B2 | B1 | B1 | 食堂車 | A2 | SA1&B1 | SA1&B2 | B | 荷物車 |
オハネフ25 | オハネ25 | オハネ25 | オハネ25 | オハネ25 | オハ25 -500 |
スシ24 -500 |
オロネ25 -500 |
オロハネ25 -500 |
オロハネ25 -500 |
オハネフ24 | カニ24 -500 |
B | B | B | B | B | ロビー | 食堂車 | A2 | SA1&B1 | SA1&B2 | B | 荷物車 |
上段は北斗星1・2号、下段は北斗星3・4号の編成です。
SA1=ロイヤル、A2=ツインデラックス、B1=ソロ、B2=デュエット、B=2段式B寝台
運転区間:上野〜札幌
青函トンネルと同時に登場し、一時はブルートレインの代名詞と言われた24系北斗星も1998年に誕生10年を迎えました。この間に車両の陳腐化が進んだほか、北斗星では「ロイヤル」が常に満杯という消費者の高級志向の高まりがあり、航空機等との差別化を図るために全く新しい列車の登場が必要となってきました。このような状況の中で、カシオペアは全車2人用A寝台個室と北斗星を凌ぐ超豪華寝台特急として1999年に誕生しました。車両が一編成のみなので、通常は上り下りとも週に3回(上野発は原則として火・金・日曜日)、繁忙期は偶数日・奇数日での運転となります。寝台券、特急券、乗車券等を全て合わせると、一流シティホテルの宿泊料金とほぼ同じ値段設定となっていますが、運転開始当初からかなりの盛況ぶりとなっています。全室トイレ完備で、壁にはテレビとナビゲーションシステムを兼ねた液晶パネル、車内販売案内燈などがあります。部屋のロックは暗証番号式となっています。
北斗星に使用されている24系は1973年の設計であり、車両の陳腐化、老朽化が進行していたため、カシオペアには専用の新型車両が投入されることになりました。それがE26系です。客室部分は全車ダブルデッカー、食堂車・ラウンジカーはハイデッカーと今までにない高級仕様の車両になっています。外観は金属地に青、赤、黄のストライプがアクセントとなっています。定員は176名で、スイートなどを3名で使用した場合の最大定員は190名となっています。なお、カシオペアでは牽引機のEF81も専用塗色となっています。
←上野 | 札幌→ | ||||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 11号車 | 12号車 |
スロネフE26 | スロネE26 | マシE26 | スロネE27 -100 |
スロネE27 -400 |
スロネE27 -300 |
スロネE27 -200 |
スロネE27 | スロネE27 -400 |
スロネE27 -300 |
スロネE27 -200 |
カハフE26 |
スイート | スイート | 食堂車 | ツイン | ツイン | ツイン | ツイン | ツイン | ツイン | ツイン | ツイン | ラウンジ |
2号車の1号車寄り1室はカシオペアデラックス
運転区間:上野〜札幌
夏休みなどの繁忙期に乗客があふれる北斗星を補完する形で運転される寝台特急がエルムです。全車が解放B寝台となっています。ダイヤは発車、到着とも北斗星より遅い時間帯となっています。
北斗星と同じく24系25形が使用がされていますが、個室やロビーカー、食堂車などは連結されていません。全車開放B寝台です。