209系に始まったJR東日本の低コスト車両の最新形式です。最高速度は120Km/hに引き上げられ、TIMS(Train Information Management System)と呼ばれる列車情報管理装置が搭載されました。これにより、運転時における編成全体の管理、車上点検の自動化などを実現しています。2000年6月、総武線(中央・総武緩行線)に続いて宇都宮線にもE231系量産車が投入されました。3扉セミクロスシートという今までの中距離電車の概念を復し、4扉ロングシートという通勤型車両との共通化が図られています。総武線と全く同じというわけではなく、耐寒耐雪構造をもつ近郊型として区別されています。通勤型との違いは、(1)耐雪耐寒構造(半自動ドアなど)の採用、(2)勾配区間走行を考慮し抑速ブレーキの追加、(3)踏切事故対策のために高運転台化、それに伴う乗務員室の拡大、(3)視認性向上のためにヘッドライトにHID(高照度放電灯)の採用と運転台上への設置位置変更、(3)10両基本編成および5両付属編成の各編成のうち2両がセミクロスシート、(4)1号車、11号車に車イス対応洋式便所、6号車に和式便所を設置、などが挙げられます。このほか、VVVFインバータ制御、ドア駆動方式の変更がなされています。全車小山車両センターに配属され、2001年の9月1日からは高崎線での使用も開始されました。また、2004年の7月からは10両編成の4号車・5号車が、順次普通車からグリーン車に置き換えられています。
←上野 | 宇都宮→ | ||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 |
クハE230 -8000 |
モハE230 -3500 |
モハE231 -1500 |
サロE230 -1000 |
サロE231 -1000 |
サハE231 -6000 |
モハE230 -1000 |
モハE231 -1000 |
サハE231 -1000 |
クハE231 -6000 |
洋式便所 | 洋式便所 | 和式便所 | 弱冷房車 | ||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 |
クハE230 -8000 |
モハE230 -3500 |
モハE231 -1500 |
サハE231 -1000 |
サハE231 -1000 |
サハE231 -6000 |
モハE230 -1000 |
モハE231 -1000 |
サハE231 -1000 |
クハE231 -6000 |
洋式便所 | 和式便所 | 弱冷房車 | |||||||
(11号車) | (12号車) | (13号車) | (14号車) | (15号車) | |||||
クハE230 -6000 |
モハE230 -1000 |
モハE231 -1000 |
サハE231 -3000 |
クハE231 -8000 |
|||||
洋式便所 |
1号車と2号車、14号車と15号車はクロスシートです。
サロE231とサロE230は2階建てグリーン車です。
編成の組み合わせは10両編成1本で10両、10両編成+5両編成で15両、5両編成+5両編成で10両のどれかです。
2004年7月から国府津車両センター所属のE231系も運転されています。小山車両センター所属車と比較すると、ドア上に2段LEDの採用、ドア上部の開閉注意ランプの追加など外観が異なるほか、座席のクッションが改善されています。小山車と国府津車の運用は区別されておらず、基本編成が小山車で付属編成が国府津車となる場合やその逆などもあります。
←上野 | 宇都宮→ | ||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 |
クハE230 -8000 |
モハE230 -3500 |
モハE231 -1500 |
サロE230 -1000 |
サロE231 -1000 |
サハE231 -1000 |
サハE231 -1000 |
モハE230 -1500 |
モハE231 -3500 |
クハE231 -8500 |
洋式便所 | 洋式便所 | 弱冷房車 | 洋式便所 | ||||||
11号車 | 12号車 | 13号車 | 14号車 | 15号車 | |||||
クハE230 -6000 |
モハE230 -1000 |
モハE231 -1000 |
サハE231 -3000 |
クハE231 -8000 |
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洋式便所 |
1号車と2号車、9号車と10号車、14号車と15号車はクロスシートです。
サロE231とサロE230は2階建てグリーン車です。
編成の組み合わせは10両編成1本で10両、10両編成+5両編成で15両、5両編成+5両編成で10両のどれかです。
直流近郊型電車113・115系の後継として1985年に登場しました。205系同様、ステンレス車体採用による軽量化による電動車比率の低下で、省力化が図られています。貫通型を踏襲しつつ、前面にFRP(ガラス繊維強化プラスチック)を用いるなど、デザインも一新されており、同時期に登場した他の交直流近郊型電車などもこれに準じたものとなったため、113・115系に次ぐ近郊型電車群の"顔"となりました。宇都宮線では211系のうち、冬季の扉半自動扱いのための扉開閉スイッチが付いた、寒冷・勾配地区用車両が使われています。1000番台がセミクロスシート車3000番台がロングシート車となっています(平坦線区用はそれぞれ0、2000番台)。宇都宮線、高崎線とも一部のみの置き換えにとどまり、115系と共に活躍しています。2000年12月に全車新前橋電車区に転属となりました。以前は宇都宮線で運転される211系はほぼ3000番台に統一されていましたが、2001年頃からは1000番台で運転される確率が高崎線と同程度になりました。
←上野 | 宇都宮→ | |||
クハ210 -3000 |
サハ211 -3000 |
サハ211 -3000 |
モハ210 -3000 |
クモハ211 -3000 |
お手洗い | 弱冷房車 |
これはロングシートの場合で、セミクロスシートは1000番台となります。
この編成を基本とし、これを2本〜3本使用して運用されています。